公務員試験(8):3つの型への具体的当てはめ(専門科目編)
皆様お元気ですか。ゼロ塾講師・てんです。
では前回の教養科目に引き続き、今回は専門科目について
具体的に以下の3パターンに分類・当てはめをしていきます。
① 時間をかけてじっくり学習すべき科目(=なるべく早い段階から準備しておく)
② 学習すべきだが、あまり時間をかけるべきではない科目
③ 学習すべきでない科目
くどいようですが、この作業は非常に大事です!
専門科目については、戦略としていわゆる“捨て科目”を作る場合
(主として目指す試験が「選択解答制」や「科目選択制」を導入しているなど)
の当該科目は勿論③になりますが、
それ以外の科目はほぼ①か②に当てはめてよいでしょう。
それでは説明の都合上、①~③へ当てはめる前提として各科目をそれぞれ
・行政系(『政治学』『社会学』等)
・法律系(『憲法』『民法』等)
・経済系(『経済学』『財政学』等)
に分類して話を進めていきますね。
(尚、より厳密な分類では、商学系(『経営学』『会計学』)というものも
あるのですが、便宜上ここではそれらは経済系に含んで考えます)
(以下、科目毎の出題数の内訳が特殊な試験
(財務専門官、国税専門官、労働基準監督官、裁判所職員等)については
部分的に読み替えをしていただく必要がありますので、
その点はあらかじめご承知置き願います)
【行政系科目】
以前第5回目に於いて、例として挙げた『政治学』を筆頭に
概ね短期間でマスターしやすいので全て②。
但しより細かい話をすれば、『政治学』『行政学』『社会学』と比べて、
『国際関係』『社会政策』は第6回目で示した分類でいうところの
やや“②B”寄り(=割り切りが必要)だとは言えます。
【法律系科目】
『憲法』『民法』『行政法』が①、それ以外の『刑法』『労働法』が②
(出題される試験が極めて少ない『商法』『国際法』は割愛)。
法律系科目については自分の担当でもありますので、後日改めて
科目全体を紹介する回において、より詳しくお話することにします。
【経済系科目】
何といっても『経済学(ミクロ&マクロ※)』が非常に大事で当然のごとく①。
それから出題数が比較的多めで、他の科目との関連性も高い
『財政学』と『経営学』が②(但し後者は出題されない試験も多い)。
それ以外は各試験における出題形態や出題数等に応じて②か③。
具体名を挙げた上記3科目以外の経済系科目は“費用対効果”が
良いとは言えず、また出題数の内訳が特殊な試験を除けば、
出題されるとしても選択問題・選択科目としてなので、
捨て科目で③にするというやり方も大いにありなのです。
いずれにしても、このカテゴリーではとにかく『経済学』が大事ですね。
経済系科目としての学習時間の大部分はこの科目に充てる
というのが自然でしょう。
※…ミクロ経済学とマクロ経済学を合わせた
『経済原論』という科目名で扱われることもある
以上、つまるところ、専門科目で早い段階から力を入れるべきものは、
法律系科目のうちの『憲法』『民法』『行政法』、経済系科目のうちの『経済学』
ということになります。
従って、前回述べた教養科目のうちの『数的処理(判断推理・数的推理)』と
合わせても、早い段階から本当に力を注ぐべき科目数は、
実はそれほど多くないということが言えるのですね。
ただ勿論、科目数が多くない、イコール学習量が少なくて済む…という
わけではありませんが。
それらの科目はどれも一朝一夕にはいきませんので。
では次回は、その法律主要3科目と経済学について
その特性や取り組み方といった観点から両者の比較を行います。
それにて今までやってきた公務員試験“全体像”としてのお話は
一区切りつけて、その次の第10回目からは、本来のテーマとして
掲げてある通りに、法律科目に特化した内容で進めていく予定ですので
引き続きよろしくお願いします。
(これから先に予定している記述内容から考えると、このような長文は
今回までとなる見込みです(^_^;))
今回も最後までありがとうございました。
それではまた。