公務員試験(6):取り組み方の違いで科目を分けるための3つの型
いつもご愛読ありがとうございます。ゼロ塾講師・てんです。
さて前回予告しましたように、これから取り組み方の違いによって
具体的に出題科目を分類していくわけですが、
今回はまず、その前提となるべき型についてのお話です。
ここで今まで述べてきた内容を踏まえて科目を分類すると、次の3パターンとなります。
① 時間をかけてじっくり学習すべき科目(=なるべく早い段階から準備しておく)
② 学習すべきだが、あまり時間をかけるべきではない科目
③ 学習すべきでない科目
では以下それぞれについて、説明を加えていきます。
(尚、今回も多少の科目名は挙げますが、本格的に科目ごとの
分類・当てはめを行っていくのは、教養科目については次回、
専門科目についてはその次の第8回目とする予定です。
実は当初は、そのほうがスムーズだと思って一回でまとめて書くつもり
だったのですが、それだとあまりにも文章が長くなりすぎてしまうため…)
まず①に関しては、全くもってそこに書いた通りで、具体的要素としては
出題数が多く、学習すべき範囲は広く、内容的にも深い、
よって直前期に焦って始めてもなかなかモノにならない、
逆に言ったら、十分に準備することで他の人と大いに差をつけることができる、
それだけに合否の鍵を握っている
という重要な科目のことですね。
次に②ですが、時間をかけるのはロス…という点では共通するものの、
その意味合いの違いによって、更に以下の2種類に分けることができます。
一つは得点源となりうる科目でありながら、
マスターするのに時間がかからないという科目です。
前回の説明に挙げた、政治学などまさにそうですね。
「これ以上やる必要がない、伸び代がない」という“飽和点”に早く達するため、
そうなった以降は他の科目に時間を割くべきということです。
もう一つは、③と異なり「やるべきでない」とまではいかないものの
出題範囲の広さ・内容の深さと出題数の少なさを比較衡量した場合
(学習時間=お金とすると)“費用対効果”が決して良いとは言えない科目です。
はっきり言ってしまえば、かなり割り切り・妥協が必要ということですね。
つまるところ
前者…マスターしやすいからこそ時間をかけない(かける必要がない)
後者…マスターしにくいからこそ時間をかけない(割り切るのが得策)
という違いがあるわけです。
但し、今後は特に補足説明が必要と思われる場合に限って上記のように
分類することとし(その場合前者を②A、後者を②Bとします)、
基本的にはいずれに当てはまる科目も
『②=やるけれど、時間をかけない』で統一して話を進めていきます。
最後に③ですが、以前第3回目において示したように
正解を出すために
・学習する必要が(殆ど)ない科目
・学習する必要はあるが、その“費用対効果”があまりにも悪い科目
となります。
改めて細かい説明は不要でしょうが、後者に関して一点だけ言及しておきます。
これは結局
“範囲が広い+出題数が極めて少ない+他の科目との関連性が薄い”
という条件が揃った科目をいわゆる『捨て科目』にするということです。
但し最初だけ満たしていない、つまり範囲が比較的狭い科目
(それも特に暗記系科目。具体名を出すと、
例えば教養科目一般知識分野の文学・芸術など)であるなら、
完全に捨ててしまうのではなく、試験直前に(それこそ当日、極端な話、
試験会場に入ってからでも)何か一覧表的な物にでも目を通しておくと
良いでしょう。
では次回から2回にわたり、今回示した型に沿って、
具体的に各科目について分類・当てはめをしていきます。
次回はまず教養科目です。
最後までありがとうございました。
それではまた。